地方創生の前に思うこと

私生活や地方自治に対して思うことなど

サボることの重要性

今週のお題「サボる」

 

「サボることはただ怠惰なだけではない、生きていくために必要な要素である。」

と外国の名言を和訳した風の台詞から始めてみる。

 

所属している組織の管理部門で仕事をしていた時に、いろいろな部署ともめることがあった。

 

その度に、その部署の課長などから直接電話がかかってきて「こっちは事業を抱えているんだ!」とか「こっちは30年前からこの方法でやっているんだ!」との苦情をもらうことがあった。

 

事業を抱えているから管理部門に迷惑をかけていいというロジックは分からなかったが、30年前からその方法でやっていて、自分が担当になるまではその部分に対して指摘がされなかったということは、管理部門の怠慢かもしくは配慮から生じた事象だと考えられる。

 

言い換えれば管理部門が単純に仕事をサボっていたこととも捉えられるが、組織内をうまく回していくためには、そのあたりをきっちり詰めるよりは、角が立たないようにゆるくやっていった方がいいという判断をしたうえで手を抜いていたとも考えられるということである。

 

2年前の私であれば、そのあたりの妥協はしなかったのだが、今の私だとそれをしてしまうのだろうと思っている。

 

もちろん、組織に重大な損失やリスクを与えるような事象であれば、管理部門としてはそこに関しては手を抜くことを許されないという認識はある。

 

ただ、そのあたりの意識のすり合わせが行われていない組織の中では、管理部門が真面目に仕事をすることを煙たがる人間も多く、組織全体のレベルが低いこともあって、管理部門以外の管理職がパワハラ全開で攻めてくることもあった。

 

現状、殺されていないので、今日もこうやってブログを書けているが、実際に職員から内線電話がかかってきて、「殺すぞ」くらいの脅しは受けたこともある。

 

当時は、それらを含めて全て粛清してやるといった固い決意を胸に仕事をしていた。どちらかといえば組織を叩き直す意味で、サボるの語源のサボタージュに近い活動をしていたとも言える。

 

そのサボタージュのためにアホみたいにサビ残をしていたが、現在はそこまでの熱意がないかもしれない。

 

それをやったことで、評価が得られるわけでもなければ報酬が得られるわけでもないからである。

 

願わくば、そういったリスク管理能力が評価され、マネジメントやコンプライアンスに目を向けられる組織になってほしいと考えているが、多分10年後も大して変化しないであろうと思われる。多分、訴訟を受けて初めて気づくくらいのポンコツな組織なので。

 

私自身としては、自分のメンタルが危なくなったら適度にサボって切り抜けていきたい。