地方創生の前に思うこと

私生活や地方自治に対して思うことなど

わたしとインターネット

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」

 

 私がインターネットと関わりをもったのは2002年であったと記憶している。

 当時は個人サイトがメインであったと思われる。私としては、CG定点観測2ちゃんねるを回るのが日課であった。

 SNS全盛の今となっては、比較的主流から外れてしまった感のあるブログなども、2002年当時にもあるにはあったようだが、国内サービスが出そろっていなかったため、インターネット上で発信していた人口は今よりは格段に少なかった気がする。

 20年近く前のことなので、当時何を考えて毎日インターネットをやっていたか記憶があいまいだが、2ちゃんねる関連ではAAやコピペ、それから派生したFlash作品などを楽しませてもらっていた。

 今のSNSだとコピペという文化はあるのだろうか?少なくともTwitterでは無さそうだ。Flashもサービスが終わったから無いだろう、技術革新により転送速度が上がり通信料金も下がったこともあり、動画が主流になっているのだろう。

 当時はデータの転送速度にも限界があったため、やはりテキストサイトとか2ちゃんねるのような掲示板で文字で自己表現を行う場が多かった。もちろん発信者のほとんどが素人であり、その素人たちが膨大な数の発信をする中から、コピペとして残るような共感性や伝播性を備えたものが生まれてきたのだと思われる。

 また、主旨からずれるが2ちゃんねるをやっていて感動したこともあった。アニメ実況などで同じ時間に同じアニメを見ている人たちのコメントがスレに書き込まれていき、ネットの先に本当に人がいるんだなということを感じられたことがとても新鮮だった。世界を感じることはできなかったが、日本各地がインターネットで繋がっているんだなと、インターネットという技術に震えた時でもあった。

 もうそろそろ、インターネットと関わりをもってから20年も経とうとしているが、当時から今にかけてインターネットに対しては基本的には受け手である。昔はもう少し主体的に参加したいとか、何かを作りたいとか考えることがあったのだが、仕事のストレスからかあまり何かをしたいと思う感情は薄れてきている。

 2ちゃんねる発のオフ会でオフラインの世界で知り合いになった方々とも、連絡を取ることがほとんど無くなってきており、当時のインターネットで見ていたものがだんだんと見えなくなってきているが、余裕ができたら思い出に耽る時間を取り、インターネット老人会をやってもいいかなと考えている。